▼人工授精に進んだきっかけ
2024年の8月、私たち夫婦はステップアップ治療として”初めての人工授精(AIH)”に進みました。タイミング方を何回か試したものの、結果が出ず…。医師とも相談して「次の一歩」として決めたのが人工授精でした。
「どんなことをするんだろう?」「痛みはあるのかな?」と初めてのことに少し緊張しながらのスタートでした。
▼私の正直な気持ち
当時の私は、人工授精をしてもおそらく授かることはないだろうと思っていました。その理由は、これまで避妊せずに約半年間過ごし、その後タイミング法を3回試したも妊娠しなかったからです。「ここで人工授精したところで、本当に何か変わるのだろうか?」そんなふうに、前向きになれない気持ちがありありました。
でも医師からは「タイミング法から体外受精へといきなり進むには、よほどの理由や医学的な根拠がない限り難しい」と言われました。確かに、人工授精を飛ばして体外受精に進むとなると、気持ちの上でも経済的にもハードルは高くなります。もし人工授精でも妊娠の確率が少しでもあるのなら、無理にそのハードルを上げる必要はあるのだろうか?そんなことを何度も考えては、心が揺れていました。
また、結婚してからある程度の時間が経っていたこともあり、私の性格上、誰かに「子どもできないの?」「どうして作らないの?」と、実際には言われていなくても、そう言われている気がしてしまい、気分が沈むこともありました。
▼人工授精当日の流れ
人工授精を行う日は、生理14日目より数日前に卵胞をチェックします。卵胞の大きさが20mmほどに育っているのを確認し、排卵のタイミングを見て人工授精の日程が決まります。
その日、夫には採精した精子を病院に持ってきてもらうよう指示がありました。私の通院していた病院では「処置の約2時間前に採精して持参」とのことだったので、そのように準備しました。
▼人工授精の処置の様子
名前を呼ばれると、普段の診察で使っていた部屋に案内されました。手術の時のようなライトで照らされ、少し緊張…。でも処置自体はほんの5分ほどで終了しました。器具が入る感覚はありますが、私の場合痛みは全くありませんでした。
その後は別の部屋に移動して、ベッドで20分ほど安静にします。体調に問題がなければ、そのまま帰宅という流れです。
▼処置後の体調と注射について
私は人工授精を合計3回受けましたが、そのうち1回だけ、安静後に帰ろうとした時に生理痛のような強い痛みがありました。冷や汗が出るほどでしたが、しばらく横になっていると自然に落ち着きました。
また、3回中2回は排卵を促す「オビドレル皮下注射」を人工授精直前に打たれました。この注射も1回目は痛くなかったのに、2回目はチクッと痛く感じました。体調や打つ場所によって違うのかもしれません。
▼治療のペースと夫の協力
ちなみに2回目は2024年10月、3回目は2025年2月に行いました。仕事との両立もあって、毎月連続で受けるのは難しく、夫の協力も必要なため少し間隔を空けながらの治療となりました。
▼最後に:人工授精は「次の一歩」だった
人工授精は、決して簡単に決断できることではありませんでした。「本当に意味があるのかな?」「この先どうなるんだろう?」___そんな不安を抱えながらも、私たちは一歩ずつ進んできました。
治療の進め方やスケジュールは病院や人によって異なるかもしれませんが、この体験が、これから人工授精に進もうとしている方のヒントや心の支えになれば嬉しいです。
同じように悩んだり迷ったりしながら歩いている方が、少しでも気持ちを軽くできますように。私たちもこれからまた一歩ずつ、前を向いて進んでいきたいと思います。
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